2010.06.06 Sunday

スポンサーサイト

  • Author : スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • - | - | - | - |

2010.05.25 Tuesday 00:46

会田誠さん×三潴末雄さんトークショーUst

  • Author : pocco
会田×三潴


5月15日(土)、ミズマアートギャラリーでの会田誠さんと三潴末雄さんのトークショーをUstream中継しました。
会場には50人ほどが集まり、Ust視聴者は約1000人!
とても注目を集めたトークショーでした。

→Ustreamアーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/6936834

→このUstream中継に関するつぶやきを集めたtogetter
http://togetter.com/li/21346


客席

会田さんは作業着にサンダルというラフなスタイルで登場し、二人で乾杯してトークショーがスタート。
当ギャラリーで開催中の会田誠展「絵バカ」の話を中心に、「取扱危険作家」とされていることや、現代美術の問題、裏話など幅広くお話しされました。

「僕の絵は見りゃわかる。しゃべることはほとんどない。」と作品について語ることに抵抗感を持っているようですが、トークはとても面白く、お話を聞いて作品への理解が深まりました。


灰色の山
(c) AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery


今回の目玉、3m×7mの大作「灰色の山」。(未完)
「灰色」の正体は、おびただしい数のサラリーマンの死体。新旧のOA機器も一緒に。
とんでもなく緻密な作品です。

灰色の山(部分)
(c) AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery


この作品ではオフィスワーカーの普遍的服装である「背広」が描きたかったのだそうです。「背広をやっつけたい」とも。
会田さんが小学生の頃は高度経済成長期。社会の授業で第三次産業(サービス・流通)が全体の半分を占めるという状況。
直感的に「それって変」と子供心に思ったことも、この絵のベースになっているということです。
(会田さんは直感的という言葉をよく使われていました。)
「死んでる理由も特定してない。過労死、世界恐慌というイメージでもない。」ということですが、9.11のイメージはなくはないと。
ワールドトレードセンターが崩れた時、たくさんの書類が舞う光景にリアリティを感じ、そういうものも描き加えたいと話されていました。
この作品は「マスターピースの一つ。会田のトップ3に入る。」と三潴さんも大絶賛!


 しかし、毎日細かい絵を描いているストレスが溜まるそうで、そこで生まれたのが「1+1=2」

1+1=2
(c) AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery


中国で半年間、毎日チクチクと灰色の山を描いていると、発狂しそうで、こういう絵を描かざるを得なかったのだそうです。
中国では油絵の具が日本の10分の1くらいの値段で、大きな絵の具を見た時、
「思う存分ぐわーっと描いてる自分が目に浮かんで描かざるを得なかった」と。
時代遅れの描き方だけど、会田さんが東京に出てきた頃にはニューペインティングが流行っており、「ある段階における僕のふるさとみたいな描き方」だということです。


華々しい活躍をされている会田さんですが、まだ美術館で個展をしたことがないそうで驚きました。
「取扱危険作家」であるがゆえに。
屏風を閉じて展示したこともあるそうです(意味ない!)
三潴さんはそんな状況をとても悔しがっていましたが、会田さんは
「売り込みなんかやめましょうよ。向こうが土下座して頼んでくるのを待ちましょうよ」と(笑)


また、会田さんは無冠の帝王でもあります。
賞を一回も取ったことがないそうです。これも意外。
会田さんは文筆家でもあり「カリコリせんとや生まれけむ」など書かれているので
「もう美術賞はあきらめよう。文筆の才能があるから本で芥川賞でも取って、美術界を見返してやれ。」 と言う三潴さんに対して
「賞とか気にするのはいけませんよ。」と。


しかし、海外で理解されないことについては、悔しさをにじませていました。
現代美術の本場は欧米であり、英語が標準語。
だから 辺境の地(日本)はわかりやすくしないとあっち(欧米)に行けないのだと。
会田さんが描く日本の暗部や恥部は欧米人には理解しがたい。
でも、インターナショナルになりたいがゆえにわかりやすくはしたくないと。

しかし、欧米が力を失いつつある今、これからは東側(アジア)から発信する時代になるだろう、と三潴さん。
(ここにはほとんど書けませんでしたが、三潴さんは海外(特にアジア)の事情に詳しく、鋭い発言を沢山されました。それは以前のUstでも語られています。)


最後に、質疑応答。Twitterからの質問にも答えていました。

「センセーショナルなことを確信的にやっているのか、やりたいことがたまたまセンセーショナルなのか」 という質問に対しては、「後者」とのこと。

「これからのアートとお金の展望どのように考えていますか。アート業界に身を置こうとしている学生へのメッセージを」という質問には
「金のことは考えず、どこかで受ける作品を作れば道が開ける。」
 また、「アート界は魑魅魍魎の世界。心臓に自信がないなら来ない方がいい。」ということです。

「若いアートコレクターに必要なことは?」という質問には、
骨董のように本物、偽物を見分けるようなことはしないで、現代美術には軽薄に夢をかけてほしい、と会田さん。
三潴さんは「美の病になれ」と。(かっこいい!)


最後の最後に、裸の男女が踊る「よかまん」(芸大の宴会芸を題材にした作品)の話から大学時代の話が。
「現代美術は芸大でやっちゃいけないことだった。反抗のつもりで現代美術をやっていた」と。
この反抗心を持ち続け、刺激的な作品を作り続けてほしいと思います!


終了後には「みんな飲もうよー」と三潴さんがお酒を注いでくださり、皆で乾杯。
とてもフレンドリーなお二人でした。


終了後飲み


とても長くなるので書ききれませんが、ここに書いていないところこそ面白いお話がいっぱいです。
見逃した方は是非アーカイブをご覧ください!
http://www.ustream.tv/recorded/6936834


そしてぜひ実物をご覧ください。この大作は必見です。
6月5日(土)まで、ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)にて開催されています。
http://www.mizuma-art.co.jp/

2010.06.06 Sunday 00:46

スポンサーサイト

  • Author : スポンサードリンク
  • - | - | - | - |

Comment:
Add a comment:









Trackback:
http://artvisit.jugem.jp/trackback/27
 
CALENDAR
SPONSORED LINKS
NEW ENTRY
ARCHIVES
COMMENT
PROFILE
banner
MOBILE
LINK
RECOMMEND
SEARCH
OTHER

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.